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2013年(平成25年)7月27日熊野古道 清姫まつり (和歌山県田辺市)

稲むらの火で清姫伝説にちなんだ大蛇の勇壮なパフォーマンスをサポート

 「安珍清姫物語」ゆかりの地、和歌山県田辺市中辺路町真砂の河川敷特設会場で「熊野古道清姫まつり」(中辺路町観光協会主催、中辺路町商工会協賛)が開かれました。 清姫伝説にちなんだ大蛇の勇壮なパフォーマンスや創作舞踊、和太鼓演奏など多彩なイベントがありました。 稲の火(アークライト)は、イベントをサポートしました。
 
安珍と清姫の物語 (恋をした娘の悲恋・怨念による大蛇への変化)

千年あまり昔の話。奥州白河に、安珍という名の年若い山伏がおり、毎年紀州の熊野権現に参詣のため、紀州牟婁郡の真砂庄司清重の家を宿としていた。

その庄司の娘「清姫」は、器量のよい女であったので可愛がって、戯れに妻にして奥州へ連れてゆこうなどと言ったのを娘は信じていた。

しかし、その約束を信じ、清姫は安珍を追いかけたが、安珍は、「私は仏に仕える身、妻は娶らないのです」と断ろうとしたが、 清姫のあまりの、恋心に対し、安珍はうそをついた。

「熊野権現に参詣をすませたら、きっともう一度、真砂へ戻って参ります。」 しかし、安珍は清姫を避けて、塩見峠を通って田辺へ抜ける道を選んだ。 待てども、待てども安珍は来ない。  「裏切られた」と清姫は思い、目は血走り、安珍を追って走った。
髪を振り乱し、着物の裾をつかんで、一心不乱に走った。わらじも壊れ、血だらけになりながらも。

その姿は異様で、可愛い清姫が、今は鬼女のような狂騒で、安珍を追った。

真砂の里から、田辺、印南と、安珍を追って走り続け、追いついた先で、安珍は、清姫に呪文をかけ、さらに逃げた。 その時、清姫は頭から下が蛇形となった。

安珍を見失い更に逆上し、日高川の川岸まで着いたが、遂に一念の大蛇となって向こう岸の安珍を求めて泳ぎ渡った。

「まてぇ、安珍… 安珍…」

一方、安珍は、立ち寄った道成寺に救いを求めて、鐘つき堂の鐘を下ろして身を隠したが、鐘の下に安珍のわらじのひもが、挟まっていたの見た大蛇と化した清姫は、鐘の龍頭をくわえて、きりきりと鐘を七巻半、しっかりと巻くと、尾で鐘を打ち叩き、口から火を吐きかけた。

その後に大蛇と化した清姫は、ずりずりと鐘から滑り落ちると、血のような涙を滴らせ、去っていった。
あとには、焼けただれた鐘と、燃え尽きた安珍の亡骸があったという


ななかまど http://www.7kamado.net/ 安珍と清姫の物語 内容参考

田辺市は美しい海、山・川をはじめ、歴史や文化など数多くの地域資源を有しており、中でもいにしえより多くの人々が祈りをたずさえ、癒やしと蘇(よみがえ)りを求めて歩かれた熊野古道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。

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